洗心学園について①

まずは簡単ではありますが、児童養護施設についてお話します。
一般的に児童養護施設は、児童相談所の判断のもと、
様々な理由から保護者と暮らせない子ども達を預かって、養育する場所と言えます。
ちなみに現在、道内には23か所の児童養護施設があります。
また一部例外もありますが、基本的には1歳から18歳までの児童が養護施設に入所することになります。
よって入所児童の年齢は様々で、施設からそのまま就職や進学する場合も多々ありますし、
場合によっては、ご家庭の状況が変わり、保護者のもとへ帰る子どももいる等、施設を出るタイミングも様々です。
なお本施設でも、その子にとってより良い対応は何か、
その子の人生にとってより望ましいものは何かといったことを、日々模索しながら養育にあたっているところです。
その中で今回、本園の特色を少し紹介したいと思います。
当施設、歌棄洗心学園は、本記事の記載時点で人口2,500人ほどの寿都という小さな町に位置しております。
(補足ですが、かつて寿都町は江戸時代からニシン漁等の交易で栄えた町でした。
今でも、港町としての特性を活かし、寿カキ、ホッケ、生しらす等が名産となっています。
いらっしゃった際は是非ご賞味下さい。美味しいですよ!)
そのような環境にあり、学園周辺は自然が豊かです。
夏は子どもと一緒に近隣へ海遊びやキャンプに行ったり、釣りなどを楽しむこともできます。
また冬にはスキーをすることもしばしば。地域に根差した養育に力を入れています。

↑冬は雪遊びを積極的に行っています!
次に「潮風会」です。これは、子どもが主体となって、園内の自治に努める組織の名称です。
簡単に言えば各ユニットの子ども達から意見や要望を集約して、
「どうすれば過ごしやすくなるだろうか」「このようなことをしたい」といったことを、
子ども達が考えていけるような組織です。
それに沿って、職員も会議で案について精査し、検討・実施を進めるといった仕組みを作っています。
また「潮風会」では、月一で行われる誕生会など各行事の運営に携わる活動もしています。

↑昨年の卒業・卒園お祝い会の様子です!これは潮風会主体で行っている行事です!
このような仕組みは、第三者機関からも客観的な視点で評価されることになりました。
(詳しくはホームページ内の、情報公開ー第三者評価を参照)
今回は以上になります。ありがとうございました。
2025年09月22日 16:51